イメージを変形すると画質が下がります。なぜ?
グラフィックのファイル形式には、ベクタ形式とラスタ形式の 2 種類があります。Procreateは、ラスタ形式のアートアプリケーションです。ラスタグラフィックでは、変形などの操作が画質に影響を及ぼすことがあります。
線やパスを数値化してスケーリングするベクタ形式イメージとは異なり、ラスタイメージは 1 インチあたりのピクセル数 (PPI) が固定されています。それらはグリッド内に配置され、解像度に左右されます。このピクセルグリッドを操作して角度を変えたり、解像度を上げずに拡大したりしてピクセルが追加または削除されると、ピクセル配列が影響を受けることがあります。
これを補間といいます。詳しくはこの ハンドブック で説明します。
ラスタイメージの拡大縮小による影響
イメージが拡大されると、より多くのピクセルを持つ新しいイメージが生成され、レンダリングされます。これにより、イメージがピクセル化したり、ぼやけたりする場合があります。
ラスタイメージの変形による影響
ラスタイメージの回転や変形を行うと、新しい角度に合わせて元のグリッドでピクセルの一部が調整されます。これらのピクセルは、変形したイメージを元の角度に戻しても元に戻りません。そのスペースを埋めるピクセル情報が減ると、ピクセル化や画質の低下につながります。
プロの技
スケーリングや変形を行ったイメージをダブルタップして操作を取り消すと、画質が低下せずにイメージのピクセルが元の状態に戻ります。
補間を使って変形結果を向上させる
ワークフローに応じて最適な補間設定を選択することで、変形結果を向上させることができます。デフォルトでは、Procreateの「変形」の補間設定は、「ニアレストネイバー法」に設定されています。これは、最もシンプルかつ高速な補間方法です。「変形」の結果を向上させるには、「バイリニア法」や「バイキュービック法」を選択してみてください。
ラスタを使用する理由とは?
写真や Web 上でよく使われているラスタイメージの利点は、その適応性と互換性です。ラスタイメージは、固有のソフトウェアやファイル形式に固定されていません。
.jpg、.tiff、.png といったファイル形式はすべて一般的なラスタイメージです。イメージの解像度の選択を適切に計画すれば、デジタルにも印刷にも適しています。
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